今はデザインに凝ったメガネが多いでしょう。私から言わせれば、特徴があり過ぎる。そうすると、メガネが主張し過ぎてしまって、それぞれの顔の個性が見えてなくなってしまう。私はそれでは意味がないと思う。メガネが表に出すぎる必要はないんでね。やっぱり、個性的なメガネではなくって、個性を引き出すメガネ。これでなくてはね。
だから、私の提案するメガネは、特徴をできるだけ抑えている。余分なものをそぎ落としたシンプルで機能的な究極のデザインですね。でも、単にシンプルなのではなく、フレームのフォルムを少しいじったり、
カラーバリエーションを充実させるなど、遊び心も忘れずに加えています。フレームの一部にシルバー素材を組み込み、キラッと光らせることで、全体のバランスも程よくとっている。まあ、見てもらえばわかるけど、従来のビジネスマン向けのいかにも高級そうなもの、上質感溢れるといったものとは一線を画すデザインになっているわけです。
言ってみれば、デザインしたように見せないのが私のデザイン。メガネ職人が何気なくつくっていったらこのカタチになったというような、自然のフォルムなんです。だから、ヒトの顔にしっくりと馴染む。ヒトそれぞれが持つ顔の個性を引き立ててくれるんです。いわば、顔が主役ならば名脇役といったところでしょうか。
今後私がデザインするTHE291ブランドでは、こうした日本人にあったシンプルなメガネとともに、ヨーロッパで受け入れられるような、彼らのマインドを満足させるようなテイストのものも、出していきます。結果として、ヨーロッパでのTHE291のブランド認知が高まればいいですね。 |